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フィッシュ&チップス

これもまた代表的です。衣をつけて揚げた魚(タラが多い)とフライドポテト。好みで塩とモルトビネガーでいただきます。 (ちなみにイギリスでチップスと言えばフライドポテトのこと。ポテトチップスはイギリスではクリスプ(ス)と言います。)
1人前は魚の直径約25cm、いもの量約KFCのポテトLサイズ2.5つ分。衣はスーパーで買うえび天のように厚く、厚くついています。そして、じっくり揚げられまくっているので外側はかりかりとしていて結構おいしい。しかし、おいしい気分をキープしたければ、衣を半分はがすことが大切。そうしないとあとで「ああ、なんだか胸焼け・・・うえっ」という状態になるのは必死です。おいもも買うお店によってはかなり油っこかったりするので、始めはあちこち食べ歩いて、お気に入りを見つけることをおすすめします。

わたしのフィッシュ&チップスの思い出。

1999年夏。だんなの親戚の結婚式にお呼ばれして港町Whitbyへ。イギリスで有名な魚料理専門店があるよ、と聞き魚介類に飢えていた私の胸は踊りました。
「さ、さかな〜っっ」
私は早速たくさんある「今日のおすすめ」から吟味に吟味を重ね、スズキのバターソテーを選びました。料理が来るまでのしばらくの間、外に行列ができるほど混んでいる店内をキョロキョロ見回すと、周りは中・老年客が8割。そして店内で食事をしている客のほぼ全員がフィッシュ&チップスを頼んでいました。
「ここまで来て、何も・・・」と思いつつ、相席になった70代老婦人とその娘(?)さんに運ばれてきたお皿を覗くとやっぱり、フィッシュ&チップス。しかもこのお店ではサイズが選べるらしく、彼女たちが選らんだのは恐らく中サイズ。大きさは30cmはあります。
「こんな婆さんが食べ切れるのか!?」
と私が心配する横で、2人は何事かをおしゃべりしながらモリモリ食べ続け、ぺろりと全て平らげていました。
そして、だんなが食べていたマグロのステーキに目を留めると「それはなに?」と老婦人。
「マグロですよ」と言うと「あらっ、まぁそんな大きいの見たことないわ。缶詰のマグロ(ツナ)しか食べたことないもの」
そこでだんなが「おいしいんですよ。少し試してみませんか」とフォークに刺して渡すと「あらっ、そんないえいえ」と2人で少し押し問答をした挙げ句、最後には「それじゃぁ・・・」と一口。
・・・「あらっっ!!おいしい!!!マグロがこんなにおいしいなんて知らなかったわ、まぁまぁ・・・」ととても感激した老婦人は嬉しそうにお店を後にしました。
(恐らく)70代にして初めてフィッシュ&チップス以外の方法で魚のおいしさに目覚めた、おばあちゃん。でもイギリス人の場合、そのくらい年を重ねないと新しい食べ物に挑戦する勇気は沸いてこないのかも・・・